AIが普及する時代になぜプログラミングが必要なのかをひも解く3つのポイント

  • 2022年10月26日
  • 2023年6月12日
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小学校でも必修科目としてプログラミングが入ってきたり、現役世代の社会人にもプログラミングの知識が求められたり…
いろんな場面で「プログラミングは必要である」ということが耳に入ってくることが多くなりましたが、本当にそうでしょうか?
もちろん、あるに越したことはないでしょうが、厳密に言えば、プログラミングでよく使う考え方を自身の本職に活かすということでもありだと思っています。
なぜここまでプログラミング能力というものが求められているのか
私なりに考える3つの理由を共有したいと思います。

“生産力”を求められているから

アプリをダウンロードしてSNSやオンラインゲームをしたり、芸能人に関するネットニュースを読みこむことだったり…気晴らしには最適なのですが、長い時間やり過ぎると消費者としての感覚が自然となってしまい、場合によっては依存症にもなる場合もあります。
娯楽があふれる世の中で”使う”ことに慣れていくと、「これどうやってつくるんだろう?」という”何かを生み出す”発想に結びつかず、いわゆる生産力が身につきにくくなります。
つまり、消費者としてありつづけるということになるのですが、そのままだと、世の中が求めるものをキャッチできず勝ち目がなくなるという厳しい現実があるからこそ、生産力を求められているのではないかと考えています。
そこで注目されたのがITの分野であり、プログラミングであるかと思うのですが、本質としては、”何かを生み出せる人になってほしい”ということを言っているものと捉えています。

自分が生産力を発揮できる分野はどこか?

では、全員が全員プログラミングを習得する必要があるかというとそんなことはなく、知識をかけあわせて新たな物をつくり出す意識を持てる分野であれば、何でもいいと思います。
想像したものを形にする力、無形のものを有形にする力が求められる世の中で勝負できる分野を見定めて、オンリーワンの勝ち筋をつくっていくことを継続していきましょう

“問題解決力”を求められているから

売上に関する数字をまとめて、毎月の販売傾向を調べるという場合に、エクセルで少し作業してあげたりすると喜ばれたりすることがあります。
プログラミングが出来るかどうかに関わらず、ただ眺めているだけでは分からない事実を読み取る力を求められることがありますが、分析して何かを導き出すという”問題解決力”も世の中には求められています。


問題に直面したときに”なぜ?”と問いかける習慣を持つことだったり、仮説を思いついたら即検証してみることだったり…複雑な問題に直面したときに一歩飛び出す思考法として「成約のない状況で考えたら、どうなることがベストか」を考えることもあります。
このちょっとしたことの繰り返しが問題解決力の向上につながります。
これは、プログラミングをするにしても同じことで、エラーなどの不具合が発生したときに

  • なぜこうなったのかを考え、当たりをつけて即検証
  • いまある仕組みで無理矢理やるよりも、別の仕組みと連携させて解決できないか?

という、いろんなパターンの考え方ができるようになるわけです。
プログラミングをやってると、この思考プロセスが身につきやすいので「プログラミングは必要だ!」ということにつながっているところも一部あるんだろうなと思っています。

既存の物を疑う”疑問力”を求められているから

いまの時点で人類がもっとも使う検索ツールGoogle。
言語で検索するばかりではなく、Googleレンズを使って画像認識をさせると、難しい計算式でも答えるということもあるくらい、高い精度で答えを導き出してくれます。
では、「なぜそうなるのか?」というところまで考えるかというと、時間が許せば考えるかもしれませんが、ほとんどは、あれよあれよと流れてしまい、考えることも忘れてしまう方が多いでしょう。


よくあるのは、調べ物をする場合はPCでタブブラウザを使うといいという定石で、ひとつのページを見てわかったつもりになるのではなく、複数のページを見て調べたことが正しいのかを検証するということです。
「検索1位で出てくる内容だから間違いない!」と思い込むのではなく、これが本当なのかを(いい意味で)疑う頭は常にもっていたいところですし、いろんなものを見ることで、逆にすごいアイデアを思いつくこともあります。
参照先をひとつに絞らず、あらゆるプロセスを見て自分らしいルートをつくる方がクリエイティブで面白いのではないかと思っています。

まとめ

今回は、なぜプログラミングが必要なのかを紐解くということで、世の中から求められている3つの能力を身につけやすいからという内容でお届けしました。

生産力
問題解決力
疑問力

これらの思考法を定着することが出来れば、システム開発に関わらず、どのような世界でも活躍できる人材へと成長できることでしょう。
いままで使っていなかった脳回路を使い慣らすというのは、なかなか大変なイメージがありますが、「考えるクセを身につける」と考えれば少し気軽さを感じるようになるかもしれません。
ぜひ、ゲーム性を感じるようなイメージを持って、次の成長へつなげていってください!

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