ChatGPTはプログラミングに使えない?を検証する

  • 2023年1月28日
  • 2023年6月16日
  • Notes

最近話題となっているAIチャットサービスChatGPT
2022年11月30日にリリースされてから、高い精度で論文を執筆する点や、有名大学の受験問題で合格ラインを出している点、東大で持ち込み可の試験が出てきた点などで大きな話題となっています。

日本語にもしっかり対応されており、調べたいことを一発で調べられる点に置いては超優秀といっていいでしょうし、言葉の意味やちょっとしたHowtoを調べるのであれば、これでかなり事足りてくるのではないかと見ています。
現在(2023年1月27日現在)はOpenAIのアカウントを作成すれば無料で使えるようになっていますが、将来的には有料でサービスを使うような仕組みに変わっていきそうです。

さて、このチャットサービス、プログラミングを学んだり、実践で活用していくにあたり、どのくらい利用できる代物となるのでしょうか?
試しにいくつか質問を投げて検証してみました。

基本を学ぶには最高の先生

知らないことを教えてもらったり、基本的な知識を教えてもらうには参考の先生です。
英語ベースのページとなっているので、日本語で質問をしても大丈夫か検証しましたが、申し分ない精度で返ってきました。(入力された文書を英語に翻訳しているようです。)
また、サンプルコードもワンタッチでコピーできますし、かなり便利だなと感じました。

ライブラリの実装例をすぐ教えてくれる

例えば、PythonでAIを実装したいと思ったときに、どんな手順でプログラムを組めばいいのかを簡単に教えてくれます。
TensorFlowやKerasなど、各種ライブラリの基本フローがひと目で調べられるので、手順を忘れたときや、そもそもどうしたらいいか分からないときなんかも、こうしてフローをつかめるといいですし、利用するライブラリを指定されているときにも、有効に活用するといいでしょう。

分からないことは、分からない

最近流行っているStable Diffusionのようなaiで画像を生成するプログラムをつくるにはどうしたらいいかを知るのに、プログラムを組むよう投げかけてみましたが、ライブラリやフレームワークを使うように言われるだけで終わることがありました。
「そりゃそうか」という結果ではありますが、ヒントをくれるのはありがたいですね。

ポイントは「鵜吞みにせず、活かせるか」

ChatGPTは、どこの情報源から回答を導き出したかが分からないので、それが正確なものかどうかを検証する必要があります。
「この回答の情報源はどこか?」を聞いてみるのも手ではありますが、これが正確なものかどうかをテスト実装して、自分のものとして活かせるようにカスタマイズする。
つまり、守破離の考え方を常に頭においておく必要があります。
AIは、情報を収集して最適解を出すことが得意ではありますが、実社会にどう利用するかをカスタマイズするのは人間にしかできません。
AIを活かしてよりよいものをつくるというイメージでいれば、ChatGPTも有効活用できるようになりますね。

人間に寄り添ったサービスをつくれるのは人間だけだ

こちらの記事でも書いていますが、AIが人間の能力を超えるとされているシンギュラリティ(技術的特異点)が2024年にやってくると言われています。
そうなると、人間の仕事がどんどん機械に奪われていくと言われていますが、むしろやることは増えていくのではないかと思っています。
なぜなら、そのときそのときに生きる人間の考え方や、欲しいものはどんどん変わっていくからで、それを間近に知ることが出来るのは人間だからです。

もちろんAIもある程度の予想は出来るでしょうが、それが100%マッチするかというと、それはかなり難しいでしょうから、より人間により沿ったもの(サービス)をつくれるのは人間だけだと思っています。

ただ、AIからの知恵によって気がつくこともあるでしょうから、お互いの意見を尊重しあって、最適解を導き出せるようになることで、よりよいサービスがつくれるようになることでしょう。

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